2017年9月28日木曜日

江戸川と柴又帝釈天

前回(京成小岩駅〜上小岩親水緑道の最川上の滝を散歩)に引き続き、
江戸川区を徘徊した記録。 滝まで来ると、すぐ目の前に江戸川の土手が見えてくる。

江戸川と柴又帝釈天

上小岩親水緑道川上から、江戸川の土手を伝って柴又帝釈天を目指したいと思う。


いまや外国人観光客が溢れる東京だが、こんなに日本らしい観光名所なのにあまり外国人観光客で溢れていない場所もある。柴又もまたその一つ。金町で京成線に乗り換えないといけないアクセスの悪さもあるのだろうか?そんな柴又の魅力のほんの一部を紹介する。


上小岩親水緑道から土手を登ったぞ!スタート!



土手を登る。親切にも緑道裏すぐに信号と階段があり、行きやすい。
あいにく曇り空だが暑くなくてすごしやすかった。




ランニングをしている人や、カッコイイ自転車で飛ばす人(サイクリングロードの為)
犬の散歩をしている人などがまばらに通り過ぎていく。
ここからは柴又方面に進もうと思う。
上小岩親水緑道を背に、左側に進む。



土手から見下ろした上小岩親水緑道。
森っぽくなっているところが滝があった場所である。




20分くらい歩くと現れた土手横のトンネルには「寅さん記念館」の文字が!
もう夕方だったので立ち寄らなかったのが、どうやら柴又に着いたようである。



「寅さん記念館」の横の土手はちょっと拓けていた。
ベンチで読書する人や、散策する人、河原でサッカーやら野球やらをやる人
観戦する人、いろいろな人が思い思いにくつろいでいて賑やかであった。
ここら辺で土手から下に降りる階段があるので、駅方面(車道側)に向かって降りる。




道なりに進むと現れる「柴又帝釈天」
こちらは「二天門」という門だそうだ。



ものすごく複雑な作り。圧巻である。




二天門の天井を見上げる。お札がいっぱい。




もう夕暮れで、参道のお店も閉まり始めているというのにお参りに来る方は絶えない。




ホゾ。どうやってこんなにピッタリ掘って嵌め込むのだろうか。
細部に見入ってしまう。



裏へ回り込むと「二天門」の中には、更に上に登れるのか小さな階段が。
これは登りたい・・・。童心をくすぐられる。




瑞竜の松
帝釈天の前にはとても大きな待つが優雅に枝を伸ばす。
迫力満点であった。



御神水
瑞竜の松という松をご紹介したが、この松の根元より湧き出る霊泉は、「善男善女に汲めども尽きないご利益を授ける」そうだ。おじいさんが何度も往復していた。




帝釈堂
日蓮大聖人が衆生(しゅじょう ー 生命のあるすべてのもの)の病を無くさんと願いをかけて刻まれた板本尊を祀っているそうだ。総欅作りの彫刻はとても緻密でまさに名人技。特に堂の周囲は法華経説話に取題した彫刻を巡らせているそうだ。




浄行菩薩
この世を浄化し、人々の罪や汚れを洗い清めてくれるそうだ。










この渡り廊下は風情がある。奥に進む。




渡り廊下の下をくぐる。なんとなくワクワクしてしまう。




中庭のようなところには立派な樹木が。これは欅かな?




綺麗に手入れされている。




夕方なので受付は終了してしまっていて中には入れなかったが、「庭園」もある。これは中に入りたかった・・・。




こんなところ住みたい。



お守りやお札売り場。
こちらも夕方なので閉まっている。残念だが、夕方の人の少ない時間にしか味わえない風情を味わえたということで今回はこれでよしとする。



二天門のすぐ横にあるおみくじ売り場。
こちらは自動販売機なので営業時間関係なくおみくじをひけるようだ。
近ずくと日本音楽と共に獅子舞が踊り出す。
日もだいぶ傾き、人もまばらになり始めた堂内で突然鳴り響く録音曲と、ぎこちなくかたかた踊る獅子舞。ちょっと、落ち込んでる時には見たくない・・・
獅子舞の上の蛍光灯が、なんとも寒々しい色をしていた。



大鐘楼
寅さんの映画でもこの鐘の音が必ず効果音として入っているそうです。


さあ、もうだいぶ遅いけど参道を歩いてみるぞ!!


あららー、柴又の夜は早い・・・もうかなりシャッターが閉まっている・・・
この時点で5時前くらいだったと思うけど




もはや店じまいの作業中のお土産屋さん。
懐かしのおもちゃや、民芸品が並んでいた。行きたかった。




閉店していても、街全体で統一された照明はつけたままなので、夜でも景色は美しい。




看板がレトロで味わい深い。




参道には名物「葛餅」や「草団子」などが軒を連ねていた。
昔懐かしい駄菓子屋などもあった。参道をこのまま進むと京成柴又駅である。




駅前の軽食屋。立ち食いである。こちらもレトロで風情がある。


今回は主に柴又帝釈天と参道を徘徊。
しかし残念ながら参道は時間オーバーのためほとんど閉店していた。
次回はもう少し早い時間に訪れたい。

余談ではあるが、深夜の柴又帝釈天もぜひ暇な方は見てみてほしい。
私は以前、深夜に自転車で都内を徘徊している時に偶然この柴又帝釈天の参道を通りかかった。すべてのシャッターは閉まっているのにひっそりと灯り続ける軒下の行灯と、静かに光を照らし返す石畳、そして昼間の賑やかさと打って変わって誰一人歩いていないそのさまになんとも惚れ惚れした記憶がある。あいにくその時、写真を取っていなかったのだが、また深夜に都内を自転車で徘徊することがあれば必ず写真に納めたいと思った。

2017年9月27日水曜日

上小岩親水緑道を徘徊する

マイナーだけど、ほのぼのとした散歩道...

上小岩親水緑道を徘徊する


今回は東京都は江戸川区、上野駅から京成線に乗って
京成小岩駅から上小岩親水緑道を徘徊してきた。

上小岩親水緑道とは?

"北小岩地域を中央に流れていた北小岩川は明治11年に農業用水路として開削されたのち、市街化が進む中で、家庭からの排水が流れ込む排水路となりましたが、蓋をかけて歩行者用通路として地域の方々に利用されてきました。その後、下水道整備により、その役割は終えましたが、その跡地を利用して、四季を感じさせる樹木を植え、小川のせせらぎを演出した上小岩親水緑道を整備しました。また、このあたりは、弥生時代後期から古墳時代にかけての史跡上小岩遺跡群)が見つかっており、上小岩遺跡のモニュメントや土器が描かれたマンホールを設置しています。" 
    もともとは農業用水路だったものが、生活排水路を経て緑豊かな小川道となったようだ。
    都内の住宅地にありながら、突如として小川道が現れる姿はまるでオアシス

    アクセスはは京成上野駅より京成電鉄に乗り、京成小岩駅で下車。
    徒歩5分ほどで上小岩親水緑道へぶつかる。行ってみる。


    まず、京成小岩駅に着いたら煙突が目に入る!

    「地蔵湯」という銭湯の煙突。いきなり下町情緒が漂う。
    写真だと解りずらいが、煙突が斜めに傾いているのが乙である。


    今回は親水緑道が目的なので泣く泣く通り過ぎるが、
    鄙びた風情の建物に心惹かれる。


    京成小岩駅を背にして、緑道にぶつかるまでひたすら歩く。
    京成小岩駅を降りるとちょっとした商店街がり、商店街が終わるとひたすら住宅街だが、
    住宅街の中には昔からこの土地に住んでいらっしゃるであろう立派なお屋敷もちらほら。
    上小岩親水緑道がもともと農業用水路だった事もあり、昔は農家だったのではないかと
    思われるような、田舎の平屋のような建物もたまにあってなんとものんびりとした雰囲気。


    あっという間に上小岩親水緑道にぶつかる。
    個人的に上記のような自宅専用の橋がついている家にとても憧れる。
    この親水緑道には住居と川の立地上、このような光景がよく見られる。


    早速マンホールの蓋には上小岩遺跡群の名残りが。
    土器の絵が描かれている。それにしても、この川に出っ張った土地があるのも魅力的。


    淡々とただ川が続いていくだけでなく、このような動きのある作りがちょこちょこ
    見られるのも楽しい。水のせせらぎ音に癒される。


    地域猫とおぼしき猫も川の近くで悠々と歩いていた。

    ちょっと寄り道。天祖神社 

    京成小岩駅を降りると小さい神社がポツポツとある。
    気になったのでそのうちのひとつ「天祖神社」に寄り道してみた。


    ネタが乗ってないシャリだけの寿司みたいな岩が並んでいる。
    住宅街の中にひっそりとある、このような神社を訪れるのは静かな気持ちにさせてくれる。


    とても大きなイチョウの木があった。
    下には銀杏が無数に落ちていた。9月末なのに早くないか。


    こじんまりとした参道もきちんとある。


    水が注がれる事はあるのだろうか。
    全体的に手入れは綺麗にされていた。


    イチョウ林の間を通ってお社へ向かう。

    見上げると、イチョウの枝から大きなコブが垂れ下がっていた。不思議。



    片隅にはまた別の、小さなお社も。






     お社。綺麗に手入れされており立派な狛犬さんもいらっしゃる。

    お参りしている人は誰もいなかった。

     思わず見入ってしまった。


    また、上小岩親水緑道に戻る。

    親水緑道にはこまめにベンチもあるので本当にお散歩にはとてもいい。


    キウイフルーツを発見。

    鬱蒼としたゾーンもある。

    あっさりとした通りもある。ここからはひたすら上流を目指す。


    ん?なにやらオレンジ色の物体が・・・


    柿が生っているいるのか。


    こちらのベンチにはなんと・・・

    ブドウが生っていた。フルーツいっぱい。


    しかし川幅もどんどん変わるし、岩もあったりなかったり、見てて飽きない川だ。


    親水緑道沿いに団地がある。住み心地いいかもしれない。


    ミニ滝のようなものもちょくちょくあるようだ。


    夏場はジャブジャブ池になるであろう公園が登場。




    割と綺麗な公園もついている。遊具の向こうには公衆トイレあり。


    本当にベンチが多い。老人も安心して散歩できるであろう。


    緑道に戻るとザクロのような植物が。ザクロではないだろうけど。


    しかしいろいろな植物が生い茂っている緑道である。


    逃げないでくれ。


    切り株が川の中に放置されている。乗りたい。


    これは歩いていいのか?


    もうこれ、歩きたくて仕方がない!!!


    ちょっと川の流れが早くなり始めてきた。


    鯉もたくさん泳いでいた。黒くて解りずらいけど。


    奥に見える建物は公衆トイレ。新しいようでなかなか綺麗で立派な作りである。



    滝だ。



    ここが上小岩親水緑道の最上流だった!!
    最後が滝だと達成感がある!!

    最上流には上小岩親水緑道のマップがあった。


    今回の上小岩親水緑道の徘徊はこれにて終了。
    しかし本当はこの日、ここを徘徊するだけでは終わっていなかった・・・
    物足りなかったので、このまま柴又帝釈天まで訪れている。
    続きはまた。

    江戸川と柴又帝釈天

    前回 (京成小岩駅〜上小岩親水緑道の最川上の滝を散歩)に引き続き、 江戸川区を徘徊した記録。 滝まで来ると、すぐ目の前に江戸川の土手が見えてくる。 江戸川と柴又帝釈天 上小岩親水緑道川上から、江戸川の土手を伝って柴又帝釈天を目指したいと思う。 いまや外...