江戸川区を徘徊した記録。 滝まで来ると、すぐ目の前に江戸川の土手が見えてくる。
江戸川と柴又帝釈天
上小岩親水緑道川上から、江戸川の土手を伝って柴又帝釈天を目指したいと思う。
いまや外国人観光客が溢れる東京だが、こんなに日本らしい観光名所なのにあまり外国人観光客で溢れていない場所もある。柴又もまたその一つ。金町で京成線に乗り換えないといけないアクセスの悪さもあるのだろうか?そんな柴又の魅力のほんの一部を紹介する。
上小岩親水緑道から土手を登ったぞ!スタート!
土手を登る。親切にも緑道裏すぐに信号と階段があり、行きやすい。
あいにく曇り空だが暑くなくてすごしやすかった。
ランニングをしている人や、カッコイイ自転車で飛ばす人(サイクリングロードの為)
犬の散歩をしている人などがまばらに通り過ぎていく。
ここからは柴又方面に進もうと思う。
上小岩親水緑道を背に、左側に進む。
土手から見下ろした上小岩親水緑道。
森っぽくなっているところが滝があった場所である。
20分くらい歩くと現れた土手横のトンネルには「寅さん記念館」の文字が!
もう夕方だったので立ち寄らなかったのが、どうやら柴又に着いたようである。
「寅さん記念館」の横の土手はちょっと拓けていた。
ベンチで読書する人や、散策する人、河原でサッカーやら野球やらをやる人
観戦する人、いろいろな人が思い思いにくつろいでいて賑やかであった。
ここら辺で土手から下に降りる階段があるので、駅方面(車道側)に向かって降りる。
道なりに進むと現れる「柴又帝釈天」
こちらは「二天門」という門だそうだ。
ものすごく複雑な作り。圧巻である。
二天門の天井を見上げる。お札がいっぱい。
もう夕暮れで、参道のお店も閉まり始めているというのにお参りに来る方は絶えない。
ホゾ。どうやってこんなにピッタリ掘って嵌め込むのだろうか。
細部に見入ってしまう。
裏へ回り込むと「二天門」の中には、更に上に登れるのか小さな階段が。
これは登りたい・・・。童心をくすぐられる。
瑞竜の松
帝釈天の前にはとても大きな待つが優雅に枝を伸ばす。
迫力満点であった。
御神水
瑞竜の松という松をご紹介したが、この松の根元より湧き出る霊泉は、「善男善女に汲めども尽きないご利益を授ける」そうだ。おじいさんが何度も往復していた。
帝釈堂
日蓮大聖人が衆生(しゅじょう ー 生命のあるすべてのもの)の病を無くさんと願いをかけて刻まれた板本尊を祀っているそうだ。総欅作りの彫刻はとても緻密でまさに名人技。特に堂の周囲は法華経説話に取題した彫刻を巡らせているそうだ。
浄行菩薩
この世を浄化し、人々の罪や汚れを洗い清めてくれるそうだ。
この渡り廊下は風情がある。奥に進む。
渡り廊下の下をくぐる。なんとなくワクワクしてしまう。
中庭のようなところには立派な樹木が。これは欅かな?
綺麗に手入れされている。
夕方なので受付は終了してしまっていて中には入れなかったが、「庭園」もある。これは中に入りたかった・・・。
こんなところ住みたい。
お守りやお札売り場。
こちらも夕方なので閉まっている。残念だが、夕方の人の少ない時間にしか味わえない風情を味わえたということで今回はこれでよしとする。
二天門のすぐ横にあるおみくじ売り場。
こちらは自動販売機なので営業時間関係なくおみくじをひけるようだ。
近ずくと日本音楽と共に獅子舞が踊り出す。
日もだいぶ傾き、人もまばらになり始めた堂内で突然鳴り響く録音曲と、ぎこちなくかたかた踊る獅子舞。ちょっと、落ち込んでる時には見たくない・・・
獅子舞の上の蛍光灯が、なんとも寒々しい色をしていた。
大鐘楼
寅さんの映画でもこの鐘の音が必ず効果音として入っているそうです。
さあ、もうだいぶ遅いけど参道を歩いてみるぞ!!
あららー、柴又の夜は早い・・・もうかなりシャッターが閉まっている・・・
この時点で5時前くらいだったと思うけど
もはや店じまいの作業中のお土産屋さん。
懐かしのおもちゃや、民芸品が並んでいた。行きたかった。
閉店していても、街全体で統一された照明はつけたままなので、夜でも景色は美しい。
看板がレトロで味わい深い。
参道には名物「葛餅」や「草団子」などが軒を連ねていた。
昔懐かしい駄菓子屋などもあった。参道をこのまま進むと京成柴又駅である。
駅前の軽食屋。立ち食いである。こちらもレトロで風情がある。
今回は主に柴又帝釈天と参道を徘徊。
しかし残念ながら参道は時間オーバーのためほとんど閉店していた。
次回はもう少し早い時間に訪れたい。
余談ではあるが、深夜の柴又帝釈天もぜひ暇な方は見てみてほしい。
私は以前、深夜に自転車で都内を徘徊している時に偶然この柴又帝釈天の参道を通りかかった。すべてのシャッターは閉まっているのにひっそりと灯り続ける軒下の行灯と、静かに光を照らし返す石畳、そして昼間の賑やかさと打って変わって誰一人歩いていないそのさまになんとも惚れ惚れした記憶がある。あいにくその時、写真を取っていなかったのだが、また深夜に都内を自転車で徘徊することがあれば必ず写真に納めたいと思った。